嘘つきなアリスけれどこれはほんと

個展直後は夢から覚めたようなふわふわした気分に陥いってしまいます。
もう一週間も経ち、ほぼいつも通りなのですが、そこだけ切り取られた時間に感じてしまうのです。




先週10日に搬入を終えて、個展が無事終了致しました。
作品のお渡しや御礼の手紙はまだ残ってはいるのですが。
お越しいただいた皆様、来ることができず、メッセージを下さった方、ありがとうございました。


とても平穏とはいえない昨今…
お忙しい方も多くいらっしゃいましたが、それにもかかわらず沢山の方に足を運んでいただきました。
さらにメッセージを書いていただいたり、毎日在廊していましたので、直接感想を言っていただけたり、とてもありがたいです。
私はたいした話もできず、それどころか作品を見る妨害をしてしまわないかといつも不安なのですが…。
それぞれの作品を思い思いに見ていただけることがとても嬉しいです。
とてもとてもたくさん、ありがとうございました。
なんだかこころがほっこりとしました。
籠っていた作品の少年少女たちがこの空間でほぐれていくような。

個展中毎日マリアの心臓に行くことは自分のアトリエのような錯覚がおこり、贅沢な時間です。
お越しになった方も作品と人形の空間にとけ込んで遊んでいただけていたのならなお幸いです。

今回も夢彦は語らぬ番人(？)として鎮座しておりました。
べべちゃんも一緒に…

毎度毎度ですが、今回も沢山の方に迷惑をかてしまい、お世話になり、強ーく支えられて展示ができあがりました。
年々慣れて行くかと思っていたら…とても慣れそうにありません。
けれど、これは本当は有り難いこと。
どんなに数をこなしても一人ではここまでできないのですよね…。
本当に、まわりの沢山の沢山の人に。
ちょっと小憎らしくも可愛い今回のタイトルは、私の世界観や、ルイス・キャロルのアリスのイメージからマリアの心臓の受付でもおなじみ、猫目映画の監督の片岡翔さんにつけていただきました。
ファンタジーで現実を行き来するような不思議な作品を…登場作られます。登場人物が子供の作品が特にお気に入りです。www.nekome.tv/

 そしてそして…夢のようにどっきりな嬉しい出来事！DMのメッセージに萩尾望都先生が………！


 これは…
ほんとうに一生の宝物……
沢山の素晴らしい作品を生み出し、沢山の人から作品も人柄も愛されていらっしゃる萩尾先生…もう言わずもがな…
表現をする者としても憧れているかたです。今年作家生活４０周年で記念の年でもあります。
私にはあまりにも恐縮で恐れ多いこと…
にもかかわらず、丁寧に受けてくださりました。
ただただ感謝です…
マリアの心臓オーナーである佐吉さんの橋渡しをいただいたお陰でこの夢のようなことが実現したのでした。
はじめ冗談ではないかと思ってしまっておりましたが…
あまりのことに頭や体がぐらぐらぐるぐるしてしまいました…
ありがとうございました…。

絵を描く行為自体はひたすら一人で。
反対に展示は人と関わっていくことなので、普段慣れないことでへとへとになってしまったりするのですが、それ以上に多くのエネルギーをいただいています。
また作品たち見ていただくことができますようがんばらなくては！






横井まい子の世界は多重構造に迫ります。
獏を飼っていますか？あなたのベッドに？
しわしわのシーツとベッドカバーの間に？
横井まい子の食事のテーブルには、何でもありです。
あなたの夢もチョコにくるんで銀のプレートにのせて出します。
横井まい子の世界はぜいたくです。
眼鏡がかたっぽこわれていても、少女とはそういうもの。
世界の花をだきしめます。

萩尾望都





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