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昨年末に挿絵を描かせていただいた濃野初美さんの『都双紙』という本が出版されました。
私は本を読むことや、本そのものが好きで、お話と絵が一緒になって本ができたら…とずっと願っていたので、今回描かせていただけてとても嬉しかったです。
いざ描こうとするとお話に程よい濃度で絡んでいるか不安になったりしたのですが、濃野さんのご主人の装丁や印刷屋さんの大きな力で、小説と絵の一冊の本が出来上がりました。濃野初美さん初の作品集です。
作品中の登場人物は、少女や少年を心の中に持った人々。
現実のなかにある異界の扉の向こうのような暗いけれど美しい場所。
そこにあるのは文字なのですが、なんだかとても五感を刺激されました。
本は短編集で4つの物語が入っており、本の中の挿絵に6点のペン画と、そのうちの表題作である『都双紙』の絵を表紙に描かせていただきました。
『都双紙』は京都を旅することから始まる双子の姉弟のお話なのですが、話が進むにつれて徐々に現実と幻想がぐるぐるとマーブルのように混ざってゆきます。全体に、渦のようなメビウスの輪のようなそんな雰囲気があります。
興味をもたれた方がいらっしゃりましたら、お手に取って読んでみてくださいませ。
けれど、自費出版本ですので、全国ではまだ販売されておりません。
山梨県内のいくつかの書店や図書館に置いていただけているようです。お近くの方は行ってみてください。県立文学館にもあるとのことなのでで山梨にお越しの際はお土産に是非… 山もきれいですし。
『都双紙』
濃野初美 著
音盤生活社 出版
1800円
販売店情報(すべて山梨県内です)
郎月堂本店
三省堂書店 甲府岡島店
微古堂書店 山梨県 甲府市 中央4丁目5-24 055-232-2230
山梨県立文学館
検索してみましたら、山梨県立図書館、甲斐市立図書館にもあるようです。
小春日和に、出先で読書などいかがでせうか…
夢彦は、花より本より団子のなのか…物語を食べようとしているのでか……齧っているように見えます。
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